僕はお父さんのことを、「お父さん」とも「オトン」とも呼ばない。
パパと呼ぶ。
なぜならパパっぽいからである。
河井家のパパは近畿大学を卒業し、消防士になった。
意外と出世しているらしい。
大学の2回生までは公務員がキライだったが、今は公務員も好きである。
僕はパパの仕事を誇りに思っている。
仕事の話は一切しないので明らかでない。
僕に勉強の話しも、一切しない。
そして、オカンといつも一緒に買い物に行き、100円のお菓子を買ってもらうためにオカンの機嫌をとる。
機嫌をとれない時は、こっそり買い物カゴに商品を入れ、バレていつも怒られる。
いつもニコニコしている。
ちなみに顔はめちゃくちゃ男前であるので、
「俺はロシア人のハーフやっ」っていう何の根拠もないウソをニヤニヤしながら言うてくるが、すべっている。
最近では僕が一人暮らしを始めたので、パパは家族で唯一の男になり肩身が狭い。
妹に「今日は11時30分には寝るぞ!!」って言われると、11時20分には既にフトンに入りおとなしく妹の言うことを聞いているらしい。
カワイイ愛嬌のあるパパであるが、頼もしい場面もあり、色々教わった。
また僕が感じたパパの像もお話しする。
①男は家に帰って来て仕事の話はするな。
②尻に引かれたほうが家庭は上手くいく。
③部下に好かれるのは難しい。
これがパパに教えられたというより、パパと話すうえで学んだことである。
④親は勉強のことに口出しするな。
これは僕が感じたことである。
順番に話そうと思う。
①家庭には妻、息子、娘という人がいる。養うべき人がいるのである。しかしその人たちは仕事に関して一切関与していない。なので仕事場であった辛い話し、自慢話は一切してはいけない。
そして仕事であった辛いことを家庭に持ち込んではいけない。
パパはいつも仕事の話を聞いてもあまり話そうとしないし、辛い話しを聞いたことがない。オカンにはしているのかもしれないが、僕達こどもはあまり聞いたことがない。
なぜなら家庭は仕事場ではないからである。
僕達、子どもはバイトが忙しければ、家に帰っても機嫌が悪かったり、学校でイヤなことがあればスネたりした。もう大人のようで、まだまだ子どもである。
②オカンは働いていない。専業主婦である。なので家族に入るお金はパパが汗水垂らして働いてきた給与だけである。
パパはその給与を全てオカンに渡す。
パパ「今月の給料や」
オカン「ありがとう」
あとはオカンが全て管理する。管理の仕方、使い方にパパは一切、口を出さない。
パパが100円のお菓子を買ってもらおうと必死になっても、オカンは高い化粧品を買う。
しかしパパは何も言わない。なぜならパパはオカンがいつまでもキレイでいてほしいからである。パパはテレビを見ていてブサイクが出てくると
「うちのオカンは美人で良かったなぁ。どうするオカンがこんなブサイクやったら」
と僕達に言うてくる。
僕達はそのおかげで、金はないがめちゃめちゃ楽しい人生を歩んでいると実感しているのである。
③は前にブログで書かして頂いたので割愛。
④パパに勉強の話を一切されたことがない。一度もない。
しかし僕は一応、同志社大学という西日本で一番の私立大学に入学したことになる。
最近、勉強ママとよばれるめちゃくちゃ勉強させる親がいる。
さぞかし勉強のできるしょーもない奴に育つのだろう。
かと言って僕は同志社に入ったからと言って浮かれているつもりはない。
同志社レベルでは、大企業にこそ就職できるが、出世は中間管理職までである。
慶応や早稲田の人はポンッとエリートコースに入り、専務や役員になる。
それぐらい知っている。
親が勉強のことに口出しすると、どうなるか。
親と同じようなレベルの大学にしか入れないということである。
たいした大学に行っていない親が「子どもには良い大学に入れさせたい」と思っても、自分が勉強の仕方を知らないので、子どもも同じくらいにしか育たないのである。
勉強の仕方とは単純なものではない。
たしかに1日に単語いくつ覚えるとか参考書何ページするとか言う簡単な部分は親や先生も教えることができる。しかし勉強中に眠くなったときの対処法や、少ない時間の中で、いつオナニーするか、いつ彼女とデートするか、そして受験中にウンコしたくなった時にどうするか、なんていうのは親や先生が教えれるわけがない。
つまり親が10段階で6くらいの大学に行っていなければ子どもも6くらいの大学にしか行けないのである。これはあくまでも、勉強のことをガミガミ言った時の例である。
では僕のパパは10段階で2くらいの大学だったのになぜ僕は同志社に入れたのだろう。
(近畿大学の方、気を悪くしないで下さい。パパは昔、近畿大学がめちゃくちゃアホだったと言っていたので参考にしました。今は素晴らしい大学になったと思っています。あくまでも昔のレベルです。)
それは一環して放置したからである。
つまりパパが勉強のことをガミガミ言うていたら、僕は2くらいの大学に入学しただろう。
しかし、僕は放置されることにより、大きく成長したのである。
例えるなら、
勉強ママ
小さな水槽で栄養満点の餌を与えられ、ちゃんと掃除もしてもらい、きれいな水で育った金魚である。エアーポンプだった付いている。水槽が小さいと大きくならないのである。
そんな金魚は社会という大きな汚い池に放流された時にブラックバスに食べられるか死ぬ。
放置パパ
大きな水槽でしょーもない安い餌を与えられ、掃除もしないので藻が生え、エアーポンプもないので常に水面に上がってきて酸素を取得しなければならない金魚。しかし水槽だけは大きいので大きく育つ。
そんな金魚は社会という大きな池に放流された時、多少の違和感はあるものの順応する。
子どもは親の背中を見て育つ。
パパが好きである。